日常

経験を重ねる、ということ

こんにちは、
花トントン、講師の小八重裕子です。

先日、
ピアノ ユジャ・ワン
ロンドン交響楽団の演奏会に行ってきました。

指揮は、サー・アントニオ・パッパーノ

演奏曲目
ラフマニノフ ピアノ協奏曲1番
マーラー 交響曲1番「巨人」

  マーラーの交響曲

マーラーの交響曲を生で聴いたのは2回目。

前回は、2002年
ブーレーズ指揮、同ロンドンフィルの
5番を大分で聴きました。

当時の私は26歳、
まだ学生だったのでチケット割引もあり、
今ほど曲に対する意気込みもなく軽い気持ちで購入。
オーケストラを聞き分ける耳も育ってなかったと思います。

ただただ巨匠ブーレーズを拝みたいのと
第4楽章アダージェットを生で聴きたいという気持ちがあったのを覚えています。

オーケストラに疎かった私でも
60分超えのマーラーがあっという間に感じる感動の時間。
それ以来のマーラー。

今回も、素晴らしい金管の響き
躍動するメロディ、リズム、空気。
ホールに居るのに、土や草木の匂いが漂っているかのような名演でした。

会場は感動の拍手で満たされて
あの場にいた誰もが最高に幸せな気持ちになったのではないかと思います。

以前も同じような感動が味わえたのか?
そうでは無い。

きっと前回より耳が肥えているし、
色んな経験を積んだ今のわたし。

想像力も豊かになり、
聴き方、聞こえ方、感じ方も変わったと思います。

過去の私と、
どちらが良いかの優劣ではなく
今の私でしかできない聞き方とオケの音色が反応して
あの感動につながった。

本当に幸せな時間でした。

生きてるうちにマーラーの交響曲
全曲を生で聴きたいなぁ。

  経験を重ねる

最近、オーケストラが奏でる交響曲が楽しみなんです。

以前は、協奏曲を目的に演奏会へ行ってました。
ソリスト目当てだったものが
オーケストラの演奏が楽しみに。

若い時と違う聴き方が出来るようになって
私の耳はだいぶ育ったんだなぁと感じます。

音楽を聴き続けてきたから
授かっている変化。

音1つで幸せになれるなんて
贅沢だと思いませんか。

1音で感動できる現在(いま)で良かった。

音なんて聞きたくない!

そんな時期もあったけれど、
諦めなければ、やめなければ
こんなに豊かな気持ちを経験できる。

人生はどう変化するのか
分からないものですね。

これからも色々変化していくでしょうけど、
音楽だけはやめたくない、と願います。

これからも経験を重ねて
どんな音色に出会えるのかワクワクします。

すぐ結果がでなくても大丈夫。
変化していく過程を楽しめるといいね、と
レッスンでも伝えていきたいですね。

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